独 ?/
木立 悟
生きものは鳴き
瞳はわずらわしく
感情は押し寄せる
帰路と無と天使の欲
魂の上の水しぶき
誰もいない冷たさをもとめて
白い光へと腕をひらく
首に残る水音に
くりかえし神鳴はやってくる
水でできた窓に
外の世界は響き
いつかは終わる紋(わ)をつくりつづける
海の底に立つ山へ
居場所の失い神が落ちてゆく
ひとつの波が
夜のような氷山を連れ去ってゆく
青く 青く
生まれたばかりの海にまぎれて
わずかな光の軌跡を解きながら
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