君の絵を/こめ
もう気付いてるよ
君はもうぼくの手の届く所に
居ないってことは
自分が一番知ってる
今日も部屋で誰も座っていない
イスに目を向けて
途中なでキャンパスに書いた
座っているはずもない
君の絵を描いた
君にぼくの思いは届くはずもなかった
絵が完成に近づくにつれて
ぼくの目から理解不能な涙が垂れてきた
なんで涙なんかこの世に
存在するんだろうか
絵は完成した完成した
白黒の鉛筆で精細に書いた
笑顔の君が僕を見つめている絵は
何かを語りたいのだろうか
その笑顔を変えるわけでもなく
無言のまま
何かを訴えかけてきた
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