[ シチュー ]/渕崎。
旅人が故郷(ふるさと)をみつけたとき
待っていたのは
あたたかなシチュー
鮮やかな緑のブロッコリーが
プカリプカリと浮いていた
暖炉の炎は燃えはぜて
家主は深い緑のセーターを編む
壁にかけてあるのはタペストリーであろうか
(嗚呼、温かなシチューが胃を暖める
ランプの灯がじわりと揺れれば
家人はキルトのベッドで眠りに落ちる
暖炉の炎は灰になる
旅人が故郷(ふるさと)をみつけたとき
待っていたのは
あたたかなシチュー
鮮やかな緑のブロッコリーが
プカリプカリと浮いていた
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