孤独の幻影/KADY
 
影の中に潜む孤独が
陽射しの強い
冬の朝を支配する・・・

たとえ
西に傾いた太陽の陽射しを 全身に浴びたとしても
この孤独は消えない・・・



夜の中に潜む孤独が
永遠と続く
時の流れを支配する・・・

たとえ
君が 傍にいてくれるとしても
この孤独は消えない・・・



聖書の中に潜む孤独が
眠る天使に
真実を問いかける・・・

たとえ
そのクロスを引き千切り 君の身体を汚したとしても
この孤独は消えない・・・



夜明けの空に潜む孤独が
目覚める幼子を
夢から連れ去ろうとしている・・・

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