舞気/木立 悟
 




天馬の陰を回って
葉を散らす
幼い水たまりの上をかすめ
小鳥を骨まで喰らう
光も照らせず
闇も隠せぬ
うとまれ うやまわれ
相反する力で宙に浮く
おまえたち
おまえたちよ



生き続けるだろう
地が無に帰そうとも
泡が沈み
海が場をゆずる時
もはや弔いは済んで
おまえたちを表すものは何もないだろう









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