ビー玉遊び/
紫音
向かう先の
暗がりに沈む足元に
ビー玉を転がしてみても
ひとり
流れ逝く往来の中で
いくつの交差が
いくつの交錯が
人の形をすり潰す
その都市の切れたところ
それは意味の消えるところ
逝きつくところ
息つくところ
今日が果てしなく遠い
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