ペンペン草の 頃から/砂木
 
あなたは どこへいくの

ペンペン草に 絡めた心
持て余して

工場の 煙に
後ろずさって
怯えてた

風が 未来に往くのか
過去から いつ来たのか

座りこんでた くさっぱら
じぶんも いくんだって

だからね
私の方が 先に ペンペンなんだよって ね
そう 書いたのに

どうせ みんな同じに ペンペンだって ね
そんなふうに 出会ったんだね

あれから 三年 
ほんとに 不思議だと思うんだ
私が 高校卒業のお祝いの詩を書きたいと
本気で 思ってて
でも 書けなくて
あなたの書いた詩ばかり 思い出してるよ

すぐに忘れてしまうだろう

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