ミラーハウス (K.Mに…)/恋月 ぴの
 
君の残した想い出は
遥か遠く浜茄子咲く北の国で
いつも優しく眩しいほどに輝いて
ここまでおいでと僕の名を呼んでいた


君の残した思い出を
僕は今超えようとしている
越えることなんて考えたくなくて
ずっと先のことだと思っていた


ミラーハウスの鏡の向う側へ
君は駆け足で去ってゆく
あまりにも素敵な想い出を残して


ミラーハウスの鏡の向う側へ
何も言わずに去ってゆく
あまりにも切ない想い出を残して

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