砂時計/
ツクヨミ
はばまれる 口惜しさ
忘れていく かなしみ
通じない もどかしさ
ガラスの小部屋にとじこめられて
じわじわと
時の砂の中にうずもれる
さらさらと
ただ さらさらと
時間だけが 過ぎてゆき
苦しみながら
己の滅亡を待っている
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