居場所/アマル・シャタカ
悲しみにくれるとき
いつも夕焼けを見つめていた
悲しくて涙が止まらないとき
いつも月が輝いていた
夕焼けの向こう側や
輝く月の世界に行きたくて
行けない自分がまた
やりきれなくて
とめどなくなく流れる
涙が作った地図を頼りに
君を探した
夕焼けは
センチメンタルな言葉を
灯火にして君を探すため
月の輝きは
閉ざされた闇夜に
君を浮かび上がらせるため
とめどなく流れる涙は
君までの道のりを示し
そして
君の悲しみと交じり合うため
そして渇いた大地に
君と流す喜びや悲しみの涙が
生命の樹を産みだすだろう
夕焼けと月影の
祝福の中に
戻る 編 削 Point(6)