麦わら帽子/つきのいし.
 
波打つみどり、
敵味方の風、
追われていく

ひとつの鍵盤に向かって
端から指が流れてくる。

とたんに、
空に生まれた
子供にかえる

見つけたカタバミは、
探していたものと違っていたけれど
心地よい草はらの香りも、
その植物も、
私を求めていた。

好転する世界をかぶって
また、鳴いた




戻る   Point(14)