rusty/KADY
 

凍てつく冬の朝
窓からはオレンジ色の
射すように強烈な一筋の陽射し
夜明けをむかえ
また一日が始まる

自動販売機で缶珈琲
温もりが演出する火曜日の朝

公園の冷えたベンチ
失った者達の魂の残骸が眠っている

おれはブランコに座り
ポケットの中の硝子の瓶を握り締める

空を眺めると
薄い雲が
東の空へ流れていた

おれは
今日
何処に流されてしまうのか

街の
複雑な迷路
雑音の中に響き渡る
満員電車の轟音

学校のチャイムと
工場のサイレンが共鳴している



教会の鐘の音が孤独に鳴り響く



交差点で立ち尽くす老人
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