部屋でひとり/AKiHiCo
狭い部屋でずっと暮らしてきました
誰も受け入れないように
皆は僕を傷付けようとしてきます
冷たい視線悲しい言葉
気付けば外が怖くなっていました
カーテンを閉め切って
薄暗い部屋で呼吸をしています
空がこちらを睨んでいるようで
とても恐ろしいのです
パソコンのモニターに並ぶ文字
時折書き込まれている悲しい言葉たち
僕に向けられた中傷でなくとも
胸に矢が刺さったかのように痛みます
どうして気付かないのでしょう
その一言で酷く傷付く人がいるという事に
部屋でずっと暮らしていても
僕には外と繋がる手段があります
人と繋がっていられる時間があるのです
顔も声も知らない誰かが
どこかで僕を罵る声が聞こえてくるようで
耳を塞ぐけれどその声は途絶える事なく
身体に沁み込んで心に毒を与えます
逃げられないのかもしれません
誰にも心を開かなければ
僕はこれほど涙を流さずに済んだはずなのに
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