ケッコウケダラケネコハイダラケ/KADY
永遠が、しかめっ面をして、こっちを向いている。
天使の羽を持った悪魔は、契約の証に心をよこせ、と迫り来る。
ダメージは深い。
愛は漆黒の闇を彷徨っている。
心は孤独を求めて彷徨っている。
時間は優先順位を放棄した。
絶望だ・・・
この掌に握り締めていたのは光?夢?
それとも邪悪?
俺は思う・・・
何の根拠もない自信ほど危険なモノはない。
それは、目隠しをしながら全力疾走で綱渡りをするピエロのようだ。
あるいは、目と、鼻と、口を無くした詩人のようだ。
命とひきかえに、自由を手に入れた過去の偉人達のように。
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