ちょっとね・・・/天使
 
ちょっとおなかが空いて、食べ物を探していた。
「カップラーメン、クッキー、パン・・・納豆。」
探していたら、背後から人の気配がした。
恐々と振り向いていたら、ぼさぼさ頭に目を細めながらこっちを見て立ってる彼がいた。
「・・・なにやってんだぁ〜?・・・こんな夜中に・・・。」
と言いながら眠たそうに目をこすりあくびをしている彼がいた。
「ちょっとおなかが空いちゃってね。」
と照れながら私が言うと
「・・太るぞ?」
と一言言って、彼はまた寝に行った。
「ったく・・・うるさいわね。私のどこが・・・・」
と言いながら全身が映る鏡を見た私。
「ぁあ・・・ちょっとね・・・。」
なんて苦笑いして、結局何も食べずに寝た。

本当の自分の姿に「ちょっとね・・・」なんて言ってるけど、
実際はちょっとどころじゃなかったんだよね・・。



「あぁ。ショックだったな・・・・」





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