ディープ小春日和/カンチェルスキス
 
和だったからだ。
 手袋もいらない。
 ふとん乾燥機もいらない
 ここんところずっと寒かったから
 よけいに
 ディープ小春日和。




 近くの駐車場のグリーンのフェンスに
 大根が15,6本
 干してあった。
 あれはたくあん用か。




 もしかすると
 あの女は恋人と仲直りしたことが
 ただうれしくて
 あんなふうになっただけかもしれない。




 ユニットバスに潜ったとして
 潜れたことになんのか
 わからんぐらいに
 おれにはわからんかった。
 わかったってのは
 嘘だな。




 誰に嘘ついてんだろ
 ベイビー。




 まあ、そんな夜だ。





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