最果ての、風景の、/バンブーブンバ
 
遠くの街灯
なぜ揺らめくのか
この年になってもわからず
汽笛は質量を落とし
寄る辺ない破線となり
私を映し
私を透かす
窓ガラスをはなつと
瞳、仮初めにも
その冷たさを押し量った
刷いたような白い筋
ひきのばされようとしているあたりの
風の交差を
私は ようやく
一枚の便りを
ひらくことができた
最果ての、
風景の、






2006.2.10
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