いつからかはじまっている/nm6
 
ぼくらは空に近づこうとする、いつも包まれるばかりでひとつにはなれない。ひろびろと伸ばしたつまさきをゆびさきを、リンととがらせる。新宿にアスファルトのあちらこちら。渋谷を通り過ぎるどちらこちら。ビルとビルの輪郭を、の、なぞっては、悪い悪い噂をどこか遠くに流して吹かれてフライしていた。ハローハローハウアーユー。ああ、いつかの国と違ってしまった。




  オートリバースはオフ。
  髪を切っても気づかないし、誰かが死んでも傷つかない、と
  ことにことに決めたことに、
          (ことに)




あるいは、寝転がった芝生で忘れてしまう。夜はこうして光るのだった、
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