「ネムリタイ」/hiyoku
 


惰眠を貪る

目を開けているとココロが痛くて

夕焼けにも 目を背ける

平積みの
まだ開いてもいない3冊の本
そこから
幻想と現実が入り交じって

誰にも
悟られたくないので

繋がっていないイヤホンを耳につっこんでも

生活、という音は
容赦なく降ってくる

安心 とか

頭の奥で「期待」がクラッシュするんだ

イラナイ

屑になったら 花でも咲くの


目をあけているとココロが痛むから

イラナイ
ネムレナイ

まぶたが重くて世界が白んでく

ネムレナイ

何も掴めないよ

ネムリタイ


ぼくはねむりたい
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