FAXにて1月某日/湾鶴
Dear 豆電球さん
気が付けば目であなたを追っていました
最初に出会った頃を、覚えていますか?
雨が降っていましたよ
雷もすごくて、みんなズブ濡れだった。
去年の、あのお祭りの日です。
顔もよく見えない眩しさの中なのに
気づけば、あなたの名前を覚えようとする
わたしがいました。
愛している人がいると不思議なもので、
恋のつぶやきをノートに書いたり、
恋の唄しか歌わなくなりました。
お返事待ってます。
From ペダル
――10日後のラジオにて――
アテドコロニタズネアタリマセン―――。
と、還送されてしまった行き場のない
幽霊みたいな手紙です。
せめて、レイヂオで読んで下さい。
リクエスト曲は、「ペダルを踏んで、どこまでも」です。
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