猫のチャフカ。/クローバー
 


シロはチャフカが好きだった
だけど、シロはひとりぼっちだった
誰よりも大切に想う存在が、自分と違って人間だったから

(でも、ひとりぼっちのことを、お互い言わなかった。)

シロはチャフカの人間の話が好きだ
叶わないことを知ってるけれど、シロはいつも叶うといいなと
心の底から思ってる。

チャフカ、と、シロは、人間がやっているみたいに
口をくっつけてから
にゃー、と鳴いて、一緒に居た。



※2003年12月作

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