雨/
LEO
喉に閊えた言葉
書きかけの詩を
そのままに
それが何なのか
くもるガラスを
手の平で拭いた
思い出せるまで
流れ落ちる滴が
腕を這う
終わらない迷走
いつまでも
どこまでも
冷たい雨が降る
想いだけが先走る
搾り出すように息を
指先を温め
そんな夜は
雨音を子守唄に
体を丸める
眠りに就こう
書きかけの詩は
そのままに
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