Sunday Night Blue/松本 卓也
暖房の効きも悪い部屋の中
膝を抱えてぼんやり過ごす
あと三十分のタイムリミット
月曜日が僕の肩に手をかけてきた
差し迫る現実を目の前に
虚しい空想を慰めに
潜り込んだベッドは
昨日よりも冷たい気がした
本当は早起きなんてしたくない
温もりに抱かれた安らかな夢が
ただ一つ僕を癒してくれるって
いつからかそんな情け無い願いに
すがる事しか出来なくなったのだろう
明朝けたたましく響く目覚ましが
今週と言う名の戦場に僕を導くから
どうかこの夜だけはほんの少しでも
いつもより長い夢を見させてくれないか
戻る 編 削 Point(4)