日曜日のカフェ/ジム・プリマス
 
冬の朝

なんとかベットから抜け出し

スエットを着込んで

ネイビーブルーのジャンパーを羽織って

近所のカフェまでたどり着いて

ありついたカップ一杯のコーヒー&シガレット

一週間分のため息を吐き出して

取り戻した自分の時間と自分のペース

ボーズのスピーカーから飛び出してきた

キャノンボール・アダレイに

ニンマリしながら雑誌の活字や写真にまた目を落とす

月並みのホットドックには少しめげたけど

やっぱり入れたてのコーヒーの香りには抵抗できない

色々な問題を抱えていて

色々な出来事があって

色々な不安もあるけど

若葉のような希望や理想を

全部、失くしてしまったわけじゃない

これからも

こうやって生きてゆくんだろうな

そう想いながら

アルカロイドが身体に浸透してゆく感覚と

同化してゆく日曜日のカフェ

この日本のどこかのカオスで

僕は生きています


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