ホンニナル出版/吉岡孝次
 
売する。通常、自費出版は百部単位で製本するため、自己資金がいるが、注文に応じて一部ずつ製本することで不要にした。
 出版希望者はマツモトのサイト「ホンニナルマーケット」に接続し、判型やページ数を選び、タイトルと販売価格を決める。文章や写真は標準的な電子文書形式「PDF」で入力し、送信する。サイトには表紙の画像と著者による内容の解説をつけて出品する。サイト閲覧者から注文を受けると製本して宅配する。
 販売価格の二〇%の手数料と製本原価がマツモトの収入になり、残りは著者が受け取る。A5判百ページの小説が二千五百円で売れた場合、手数料が五百円で、原価が千三百円程度かかるため、約七百円が著者に入る。初年度四万冊の販売を目指す。



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