短期間ベイベー/
山内緋呂子
生きて
素晴らしいことは何もない
ただ
愛のみ
意味のない卵色の日に
ただ足を前に出して
昼は明るいことを知っていて
夜は電灯を調節する
いつも目の前の手すりを触って
落ちたらいいのか
遠く離れた布団に逃げ込めばいいのか
迷うんだ
これからも君が
手すりから落ちようと決意した時
人の愛が 欲しければ
いつでも電話して
その前に私が死んだらごめんなさい
君とはいつだっていつだって 素敵な話ができるんだ
一生子供は生まない
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