「小さな虹」 と/
バンブーブンバ
青い
空
届かない
朝
ショルダーバック
一冊の詩集
金閣寺へ
参道
しゃがりしゃがりと 修学旅行
右に左に 掻き分ける
楓やもみじ 虹彩で
僕を柔らかくする けれど
尚のこと
はね返したり
歩 歩 歩
参門に樫
捩れ 太り
木肌は
荒び どこまでも
梢
幹へ
あえかな 光の
カーテン ひらいて
七百年も 君は
君との囁き
詩にしていたのかもしれない けれど
歩 歩 歩
湖 山 空 金閣寺
北へ す
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(4)