Birthday/和歌こゆみ
キミの生まれたこの日
一度しか祝ってあげられなかったね
『来年もその次も
ずっとこのまま』
迷いなく あんなにもつよく
信じていたのに
最後の夜泣いたのは
キミじゃなく私が
その気持ちをなくしてしまったと気付いたから
亡くなった人を偲ぶように
ふたりのまだ幼い恋を埋めて
見えなくなるまで手を振ったね
人の命が二度と還らないように
何度思い出をなぞっても
もう二人 寄り添うことはなかった
少しずつ その姿も 声も顔も
きっと霞んでしまうよ
キミの中の私もきっとね
忘れないでなんて
無理だよね
いまはキミじゃない人を思って
毎日をすごしてる
友達は変わったねっていうよ
自分じゃよくわからないけど
さよなら
お互いのいない場所で
絶対にしあわせになろうね
それだけが今
キミとできる唯一の誓い
おめでとう
キミが生まれたこの日を
これからも憶えているよ
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