夜/こむ
 
わたしから あなたへ
ちいさなよるをひとつ
てわたします

あなたでなければ
もらいてのない
つめたくて あおい 
よるです

のぞきこむと きっと
かなしいほど 
なつかしいものが
ほのかに みえます

あなたも どうか
てわたせるひとを
さがしてください

いつか どこかで
ちいさなよるは
あおく あおく
もえあがることでしょう
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