俺達に鎖なんか必要ない/腰抜け若鶏
 
んな重い鎖をさ 両手両足にキッチリと
余計な事は何一つできなくなっちまった

昔の俺はもっともっと自由だった
羽の生えた靴はいてるんじゃないかってぐらい
最高だったよ 泣く時は全身で涙流して

輝きがかすれてしまったよ
今じゃ何をしたいのかさえ分からないんだ
今から思い出せるかな? あの眩しさをさ

冷たい鎖なんかぶち破れ 誰より自分のために
悔しい時は大声で泣けよ もう気にすんな
これは俺のもんだ もう誰にも渡さねぇ
俺には鎖なんて必要ない
そう叫んで思いっきり彼方へ放り投げてやろう

ジャラジャラ辛気臭い音だけが
排気ガスと一緒にこの世界には蔓延してる
鎖を外す それだけでいいのにさ

理由は知ってる
何でお前だけ鎖つけてないんだよ?
うらやましがる連中がいるんだな
鎖つけてるのを誇りにしてる連中がいるからだろ?

冷たい鎖なんか何だ 随分チンケな誇りだな
思ってる事は大声で叫べよ 後悔なんかすんな
これは俺のもんだ そう言って抱きしめろ
お前も鎖を捨てればいいんだよ
そう叫んで思いっきりぶん殴ってやればいいんだ
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