俺達に鎖なんか必要ない/腰抜け若鶏
いつの間に巻きついちまったんだ
こんな重い鎖がさ 両手両足にガッシリと
身動きするだけでジャラジャラ言いやがる
昔の俺はずっとずっと軽かった
背中に羽が生えてるんじゃないかってぐらい
楽しかったよ 笑う時は全身で声上げて
喜びがかすれてしまったよ
今じゃ何が欲しいのかさえ分からないんだ
また思い出せるかな? あの笑顔をさ
冷たい鎖なんかぶち壊せ 誰より自分のために
笑いたい時には大声で笑えよ もうためらうな
これは俺のもんだ 絶対誰にも渡さねぇ
俺には鎖なんて必要ない
そう叫んで思いっきり遠くへ放り投げてやろう
一体どこで巻きつけちまったんだ
こんな
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