吉宮圭一君(享年25歳)へささげる詩/奥津 強
君が 死んだら
僕は 死を 沢山 生むだろう
あの日 泣きながら
僕に 自殺を 迫った
君の この世で 一番 醜い顔
ニューヨークでも
ハノイでも
どっかの 町でも
君は 前を 妻を 持たなくてはならない
Black out
そんな 風に 呟いた子供の 首を 狩りながら
醜い 顔が 好きだけど
誰も 差別したくない
僕は 嫌な 奴にはなりたくないんだ
だから 女なんか 嫌いだ
だから 男なんか 嫌いだ
もし 君が 死んだら
僕は ずっと 君のそばで
平和を 祈るだろう
虫を つぶしながら
過去が まだあるなら
何も 食べずに
君の 幸福を 祈るだろう
だから
前へ 向かって 進むんだ
死しかない
死しかなくても
進むんだ
死んでしまった 君は
ニューヨークの テロも
フランスの 雇用差別も
勿論 中近東も 北朝鮮も
僕の 爺さんが ボケても
反応しない
それでも 君は 進まなくてはならない
辛いなら もう 一回 練炭を 用意するから
前へ 向かって 進め
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