ワンダー/モリマサ公
国道を利根川の河川敷にむかって歩いた
あそこで彼女と連れションして葉っぱでふいたりしたことを
いま
しみじみとおもいだしている
腕の中には死んだタヌキ
わたしたちは
それを埋めたかった
車にひかれた
死にそうなネコを拾って
病院につれていくと2万とられて
次の日ネコはやっぱり死んだという
電話のむこうがわで泣いている
彼女が妊娠したというのを
なにで知ったのかすでにおもいだせない
友達伝いに手紙をもらった
東京駅を中央線から京葉線にむかって歩く
歩く歩道ではいつも泣けてくる
理由ならいくらでもある
窓からみえる
あかり
そのひとつ
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