世界は漂泊する彼らのための/霜天
こねた欠片を大事そうに
彼らは
押し寄せる一日の願うことばかり太陽の眠る下、目を逸らして
いつも通りに、延長する点と線、その集合体
忘れる場所も遠くなり、慣れるにも全ては大きすぎて
パレード、はじけるように
その光を集めて
掲示板、流れていく時刻通りに一秒から読み上げる
ステップ、僕らは考えるよりも速い速度
足元、聞こえない振りを
また誰かのせいにして
漂泊、広い波間に、薄い呼吸に
蝶々切り離すように今日の今日、明日の明日
旅は、焦げ付いた手のひらの声
世界はそんな彼らのための
いつでも
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