「1/29」/hiyoku
 

穴のあいた障子から夕日が真っ直ぐ

人は美しい
とか
綺麗なもの

流れて
惹かれて


弾かれる


暗い四つ角の隅で
そう 唄ってたり


だって 相変わらずあの子からの連絡はなくて


扉から舞い戻ってきた明るい声に 背中がチクリと


むやみに
涙も出ないから
深呼吸で茶化して


吸えない なんか


上手くないんだ
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