七月。(1/ミクタギラッカ
 
その人は
みずのようなものに写っている
七月をみていた。
来世にのこる後悔を
かいつまんで
ならべかえた
しろいひる。
自転にふさぎこんで
がたん、と
額がはずれたとたん
死よりゆっくりと
静止を上回るはやさで
轟々と
シーンと
尾をひきずるようすで
それはせかいを離脱した。
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