こころ/
室生
巨大なこころの隅っこで
きみは正しく泣いていた
そしてまた粟立つ夢を見た
固体のこころを掴んでいた
僕は疚しく吐いていた
僕はまた泡になる夢を見た
模型のこころを造っていた
違和感を抱いたまま受け容れて
きみはまた淡く育つ夢になる
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