ただひとつのリアル/ジム・プリマス
金色の光が屹立する夜明け
決してどんなものにも
とらわれることのない
自由で満ち足りた空
刹那につながる
この限られた地球と無限の天球
この世界に共に存在することの
喜びと感動に
身体は打ち震える
いつか忘れ去ってしまっていた
感覚を取り戻したその時
私の精神は
張り裂けんばかりの魂を炸裂させて
皮膚でつながった世界の全方位に向けて
生命の歌を歌う
まるでそれがこれまで生きてきた
目的だったかのように
紛いものはもういらない
欲しいのは
ただひとつだけのリアル
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