僕のすべて/maumi
今まで信じていたもの
心が違うと叫んだ時から
手は口を塞ぎ
瞳は衝撃の水を泳いでた
思っていたのかもしれない
霧が覆う水のいたずら
色の効力に従う他に
何が出来ただろう
今まで確かだったこと
隣りで微笑む君を見た時から
時の砂を傾けて
悟られ終わることを拒んでた
絡み付くような深い霧が
指し出す手を隠そうとする
孤独で狂いそうな口は
深緑の森の葉を押し込められる
踏み出した足に響いてる
元は足跡も二つだったと
それだけのことと木霊する
五歩目の右足が出なかった時
すべてを見る
後戻りなど出来ぬよう
碧の水も緑の葉も
微かに触れた手を忘れさせた
それだけのことなのに
五歩目の右足が前に出なかった時
すべてを知る
置いてきたのは
僕のすべてだ
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