白から始まる蒼い海中/maumi
 
白い太陽に照らされた一点の光
海面に槍のように刺さっても届くのは海面

わざと白い水面から潜り泡を残す人影が
拒んだ海中に身を委ね判決を待つ

だが観てくれ
ぼんやりと白い光輪の周りに出来る
淡い 蒼
そこから少しづつ濃くなる青に変わる様

海に入ったとて
洗い薄まる訳じゃない

光に弾ける呼吸の泡が
仲間を求め地上に向かい
仲間を求めた自分の身体は
溶けいく感覚を残す

今また沈むのは深い海溝

海に飛び込んだとて
過去に戻れる訳じゃない

   ・・・許されたのだろうか

詰まる耳奥が深さを物語る
その場所こそが裁きの間

蒼い海中

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