銀河鉄道の夜/クリ
 
んな名
前の部屋だけだった。僕らは電気仕掛けの銀河に浮
かんだ。そしてただただアルコールを消費する。初
めて何もせずに寝る。延長して寝る。どちらかとい
うとかなり大柄の彼女は僕の腕枕で眠るときはまる
で子供のように小さくなる。僕は化粧を落とした顔
の方が好きなのだが、いびきにはちょっと閉口だ。
その口を塞いでみようと思う。

 ==≠=
・日本人離れした下半身の曲線
・そこだけ少女のままの乳房
・くっきりした妊娠線の名残り
・23歳の誕生日

 ==≠=
「夢を見たの。お母さんの夢
全身が包帯でぐるぐる巻きなの
踏切のまえで二人で待っているの
銀河鉄道が通りす
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