スタンド・バイ・ミー/便乗鴎
この世界に生きてはいない
どこにもいない
どこにもいれない
本当の
無へとなってしまった
救いだ
死んだと言う有世界の話は
見えないけれど、そこにいるという切なさは
この歌は 死んだという言葉で持って
生きていないという言葉を闇の屑篭のなかへ隠す
せめてものの慰安だ
彼らが歌いかける神の支えによって
友人は耳元
この人達ほんとうは(・・・・・)演奏巧いんだね
と言った
そのとき
すべての時計の針が
何も示さなくなる
世界で、もしかしたら 誰もが神を愛してやまない
そう信じ込ませるような
そんな
つらい夜が止まる
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