花ビラが続く道/ナイトー
 
しくも散ってゆくんだ。

ちぎって、

ちぎって、

ちぎって、


……嗚咽をこらえながら。



やがて、両手いっぱいの花束が無くなり、

そこで初めて少女は今までの一本道を振り返る。


瞳に映るは一面の花道。


その光景はあまりにも美しすぎて、

今まで

嗚咽をこらえていた少女は

少女は、


初めて声を出して泣いたんだ。


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