エロくなりたくないんでね/奥津 強
戦い という 言葉の 次元のなさよ
意味 のない 詩軍の 銭湯で
笑わされたのは 傲慢さ
「ああ、俺にはミッションがあるんだ。爆破、爆破、俺のペニスを爆破さ。何故って、エロくなりたくないんでね!」
自我を 埋め込んだ 貴方の
心を ずっと いとおしく感じる
「ああ、俺は殺したんでね。殺す、殺す、俺のペニスを殺すんだよ。全部、エロくなりたくないんでね」
赤ん坊を 抱きしめた 殺伐の 墓地で
しばらっくれた 誘拐犯が 風邪を引く
「ああ、俺は虐待したんでね。虐待、虐待、俺の性欲をさ。エロくなりたくないんでね」
非エロ
非異性
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