姉月/とうどうせいら
22歳の誕生日から3日経ち
私は生理になった
さあ、とお腹の中の月時計が私に言う
いつか生まれてくる赤ちゃんのために
お布団を新しいのにかえましょうね
初潮を迎えてから
ちょうど10年経つのに
考えてることは小学生の頃から同じ
―――赤ちゃんを産みたいなんて 誰にも頼んだ覚えはないのに
私が女だということを思い知らせる
クロッチの小さいしみ
このままだと
あなたの体全部がだめになってしまう
昨日の診察で先生が言った
だから
もっとご飯を食べて
もっと外に出て
そう言う先生への私の答え
先生の言う通りにできるなら 私はこんな
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