約束/便乗鴎
 
ほんの小さな
きみとの約束
消え去る前に 流れないかな

―――風に

いのちの蝉
じいさんが 裏庭で焚いていた火

しろい息
無花果の詩を齧って
はなすことがない hanasu koto gan ai


今朝がなんの日か忘れて
棺桶の白髪が、カサカサ啼いている
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