裁き/七尾きよし
側
もう片手を仙骨のあたりに当ててさ
感じるよ 君の存在を
流れてるんだよボクタチハ
呼吸するたびに宇宙に満ちみちた
七色の光の粒ツブを からだの中に吸い込んで
そして吐く すべては循環し
ボクのココロ キミのココロ
溶け合って一つの流れとなって
カラダを波うたせながら空を昇っていく
竜のようにボクらは光になる
祭のあと
夢のあと
ベッドの上で恍惚の笑みを浮かべるボクのそば
大切なものを野獣に一つノコラズ奪いとられしまったみたいな顔をして
君はズブぬれに 泥まみれに
おびえ 泣いている
君のこころが泣いている
ボクが考えているよりも
人のこころはセン
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