雨になる前に/岡部淳太郎
 
          ってくるのをひたすら
          心待ちにしているのか
          もしれません歌はつね
          に無残私はいまでもこ
          の寒い無の中にいます
          ほら雨漏りがしてきま
          したきっと以前降った
          雨がそのまま天井裏に
          残っていて自らを思い
          出しているのでしょう、



(二〇〇六年一月)
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