ずるやすみの木/ZUZU
ずるやすみの木で
かみさまを見かけた
なにをしているんですかとたずねたら
ずるやすみをしているのさとこたえた
ぼくも人のことは言えないから
ああそうですかと
おおきな幹にせなかをよりかかって
ともだちのことをかんがえた
ぼくのことはわすれていいよって
きのうともだちは言ったんだ
しばらくねむろうとおもったのに
あたまがさえてねむれない
かみさまにぼくは行ってこようかなってきこうとしたら
もうぐっすりおやすみだった
ずるやすみの木をとびおりて
ぼくはともだちをたすけに駆け出した
どうせかみさまはずるやすみ
奇跡はおこらないってわかってるんだけど
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