愛について/七尾きよし
人を愛するとき
きみのココロに人が住む
きみの中の大切なものと
誰かの中の大切なものが
響き合ってつながりあって
身体を抜け出して
お互いの中に住み着いた
ココロの中に誰が住んでますか
幼いころきみが見た風景が
そこに広がっている。
母という大地に
父という土壌に
ある日種が落ち生えてきた君
そこから始まる物語
愛することを忘れない
忘れられない。
君の中に住み着いた人のココロは
ときどき暴れ出す。
帰りたいよカエリタイヨって
切り取られた肉片が元の身体を求めるように
人は人を愛する
キミは人を愛する
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